今回は、2024年3月8日にアトラスから発売された「ユニコーンオーバーロード」のレビューをしたいと思います。
概要
巨悪の手に堕ちた世界の命運は亡国の王子と指輪に託された—
五つの国家からなるフェブリス大陸。
コルニア王国でのヴァルモアの反乱によって巻き起こった戦火は
やがて大陸全土を覆い尽くし世界を支配する。主人公は亡国コルニアの王子として生き残り、
ユニコーンオーバーロード公式サイトより引用
解放軍を率いることになったアレイン。
伝説の「一角獣の指輪」を手に、民を導くため、自軍の旗を掲げる。
メーカー | アトラス |
発売日 | 2024年3月8日 |
プレイ人数 | 1人 |
ジャンル | シミュレーションRPG |
CERO | C |
対応機種 | PS4/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch |
特徴
最初に、「ユニコーンオーバーロード」の特徴について紹介したいと思います。
リアルタイムストラテジー
本作のジャンルはシミュレーションRPGですが、マス目上での戦闘ではなくRTS(リアルタイムストラテジー)での戦闘システムになっています。
また、1部隊:1ユニットではなく、1部隊に対して複数のユニットを編成して戦闘するのも本作の特徴となっています。
昔のゲームですが「伝説のオウガバトル」のようなゲームとイメージしていただければよいかと思います。
ヴァニラウェア製アニメーション
本作も「ドラゴンズクラウン」や「十三機兵防衛圏」でもお馴染みの2Dアニメーションは健在です。
ヴァニラウェアの独特の雰囲気のある滑らかな2Dアニメーションが楽しめます。
また、キャラクター達は豪華声優によるフルボイス化がなされています。
マップを自由に動けるオープンワールド
本作ではワールドマップを自由に走り回ることができます。ワールドマップ上では、敵国に制圧された町を戦闘で解放したり、青い光を放っている箇所から素材を取得して、取得した素材を使用して町を発展させたりできます。
町ではアイテムを購入したり、味方ユニットをお金で雇用することができます。
ワールドマップ上には国が5ヵ国もあり、かなりの広さを歩くことができます。
5ヵ国には、人間の他、天翼人、獣人、エルフ、ダークエルフなど多種多様な人種が存在しています。
次からは、作品の感想について書いていきたいと思います。
評価
個人的★評価
ストーリー | |
グラフィック | |
サウンド | |
システム | |
総合評価 |
良かった点、気になった点
・メインストーリーが良く、王道ファンタジー!
・グラフィック、アニメーションが本当に綺麗!
・クラス、スキル、マップオブジェクトなどの戦略性が豊富!
・メインストーリーは基本一本道
・二週目要素がないので、一周目で満足してしまう
・親密度のシステムにもっと意味が欲しかった
以降、詳しく書いていきたいと思います。
良かった点
メインストーリーが良く、王道ファンタジー!
メインストーリーを一直線に進めれば、おおよそ60時間ぐらいでクリアできます。ただ、サブクエストや町の発展などワールドマップを探索すると80時間から100時間を超えてくるボリュームです。
メインストーリーは、自国の将軍の反乱によって国を滅ぼされた王子が各国を旅しながら仲間を増やして、解放軍として祖国解放を目指す王道ストーリーとなっています。
また、先述した通り世界の住民は天翼人、獣人、エルフ、ダークエルフなどがいてファンタジー要素も強いです。
シミュレーションRPG好きな人には刺さる要素が多く楽しめると思います!
グラフィック、アニメーションが本当に綺麗!
本作のアニメーショングラフィックは本当に奇麗だと感じました!
ヴァニラウェアの独特なタッチの背景やキャラクターが精細に描かれていて、さらに戦闘モーションも非常に滑らかで見ていて楽しめます!
また、UIなどのデザインも一つ一つがオシャレに仕上がっていて世界観を一切壊していないのも良いです!
クラス、スキル、マップオブジェクトなどの戦略性が豊富!
クラスも豊富にあり、男女差分も含めて全部で80種ほどあります。
クラスにはスキルが用意されていて、例えばクラスがアーチャーについては飛行系に特攻なのはよくありますが、その他に「必中」というスキルがあり、回避率が高いシーフなどの対策になったりとクラス間での相性、スキルでの戦略性があって編成を考えるのが楽しいです。
また、戦闘フィールド上には「バリスタ」や「カタパルト」などの超遠距離攻撃用のギミックやバリケードで進行を防いだり、地雷でダメージを与えられたりと戦闘フィールド上のギミックも豊富でより戦略性が増しているのも面白いです。
気になった点
メインストーリーは基本一本道
メインストーリーは一本道になっています。選択肢によってルート分岐をしたり、このキャラクターを仲間にしたらこのキャラクターは仲間にならないといった分岐もありません。
ただし、エンディングはマルチエンディングとなっており、「バッドエンディング」「ノーマルエンディング」「トゥルーエンディング」用意されています。
余談で、細かい所ですがストーリーのイベント再生機能で見たイベントを再度見れることが出来るのは良かったと感じました。
二週目要素がないので、一周目で満足してしまう
クリア後要素としてサブクエストが用意されていて、メインストーリーで仲間になりそうでならなかったキャラクター達が仲間になります。
ただ、基本的には要素はそれだけで、クリアデータの引継ぎを行って最初から始めるといった二週目要素はない為、メインストーリーのボリュームがあるとはいえ、一周クリアしたら終わってしまうのは少し残念でした。
親密度のシステムにもっと意味が欲しかった
本作には、某ファイアーエムブレムのような会話要素が存在しています。
仲間同士の関係性がわかって良いシステムだと思うのですが、仲間同士の親密度をMAXにしてもエンディング後に一緒になったりしないので少し残念。
主人公のアレインだけは親密度をMAXにすれば人生のパートナーにすることができますが、仲間間でカップリングできれば面白かったと思いました。
まとめ
いかがだったでしょうか。王道ファンタジーにして傑作SRPGの「ユニコーンオーバーロード」。
王道のストーリー、精細に描かれたグラフィック、クラスやギミックによる戦略性などシミュレーションRPGとして全体的にすごく良く作り込まれていて楽しかったです!
その分、二週目要素が無いので一周クリアした後の消失感が大きく、その点は残念でした。
オウガバトルやファイアーエムブレムなどシミュレーションRPGが好きな人は楽しめると思いますので、是非プレイしてみてください!!