【レビュー】アクションRPGとなった、新たなヴァルキリー物語「ヴァルキリーエリュシオン」の評価・感想

ヴァルキリーエリュシオン タイトル レビュー
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今回は、2022年9月29日にスクウェア・エニックスから発売された「ヴァルキリーエリュシオン」のレビューをしたいと思います。

・北欧神話をモチーフにした魅力的な設定
・過去作から引き継がれるヴァルキリーシリーズの設定
・初心者でも安心な一新されたハイスピードバトルアクション

・全体的に物足りないボリューム
・PS4でのロード時間の長さ
・UI、システムで不便に感じる部分も

それでは、詳しく書いていきたいと思います。

概要

本作は、北欧神話をモチーフにした独自の世界観で “人間の死”と“神々の存在”が描かれる「ヴァルキリー」シリーズの最新作です。

「ヴァルキリーシリーズ」第一作目となる「ヴァルキリープロファイル」は、1999年12月22日にPlayStationから発売されました。
その後、新規ムービー等を加え、PlayStationPortableにて移植版として2006年3月2日に発売され、2022年12月22日にPlayStation5/PlayStation4にも移植されました。
※今作の限定版にも「ヴァルキリープロファイル-レナス-」が付属されています。

また、「ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-」が2006年6月22日にPlayStation2で、「ヴァルキリープロファイル 咎を背負う者」が2008年11月1日にNintendoDSで発売されました。

メーカースクウェア・エニックス
発売日2022年9月29日
※Steam版は2022年11月12日。
プレイ人数1人
ジャンルアクションRPG
CEROC
対応機種PlayStation5/PlayStation4/Steam

ストーリー

はるか昔――

終末の定め〈ラグナロク〉により、 世界は破滅の危機に瀕していた。

万物を統べる主神オーディンは、 残された僅かな力で〈救済の使徒〉を創造し、
彼女に世界の命運を託した。

ここに今、新たな〈戦乙女〉の 物語が始まる――

ヴァルキリーエリュシオン公式サイトより

システム

まずは、作品の特徴的だった点を紹介したいと思います。

北欧神話

本作は、北欧神話をモチーフにしており、ユグドラシルやオーディン、ヴァルキリーにエインフェリアなど、若干用語に違いがありますが北欧神話に関連する用語が多く登場します。

その為、神話や歴史が好きな人には良い雰囲気のゲームなのではないでしょうか。

ただ、本作は過去作と違い、ロキやフレイヤといった神族は登場せず、オーディンとフェンリルのみの登場となっている。

エインフェリア

北欧神話関連ではありますが、「死せる戦士たち」こと「エインフェリア」という戦死した人間の勇者たちの魂が仲間として一緒に戦ってくれます。

過去作にも登場しており、過去作ではエインフェリアをパーティ編成し常に戦闘に参加していましたが、今作では召喚という形で30秒間戦闘に参加してくれます。

また、パリィやガードブレイク、ジャスト回避などのタイミングでエインフェリアが自動的に召喚され、戦闘をサポートしてくれます。

育成・RPG要素

ゲームジャンルがアクションRPGということで、本作には育成要素があります。

キャラクターレベルという概念はありませんが、武器レベル、エインフェリアの成長、スキルツリーがあります。

エインフェリアは召喚する回数が多ければ多いほど、ステータスが上がっていくようになっています。

武器の成長は、敵を攻撃すると熟練度が上がっていき、武器レベルは素材を集めて強化すると攻撃力を上げることが出来ます。

また武器レベルを強化することで攻撃のアクションパターンも増えていきます。

スキルツリーも素材を集めることでスキル開放していくことが出来ます。

スキルツリーには、攻撃、防御、補助の3種類があり、攻撃力アップや体力アップなどのステータス強化やアクションパターンの追加、ジャスト回避の猶予期間延長などアクション要素のサポート等があります。

良かった点

北欧神話をモチーフにした魅力的な設定

オーディンやフェンリルといったキャラクターに加え、神々しさを感じるヴァルハラのグラフィック、桜庭統さんによる壮大なゲームミュージックによって、魅力的な雰囲気が出ていて良かったです。

過去作から引き継がれるヴァルキリーシリーズの設定

過去作からアクションRPGとシステムが大きく一新されましたが、過去作で存在していたシステムも多く残っています。

過去作では晶石で敵オブジェクトを凍らせて止めたり、ダンジョンで足場を作ったり出来たが、今作ではソウルチェインという名称で敵の動きを止め一気に敵まで距離を付ける戦闘アクションと一部フィールド上の高い場所等を飛び越えるものとなっています。

その他、過去作ではエインフェリアを探す際の精神集中が、今作ではクエスト進行先までの道案内能力になっていたり、マルチエンディングや鈴蘭の平原が登場するなど共通点が多く、過去作をプレイしたことがある人には、おっ、と感じる部分があるのではないでしょうか。

因みに今作もヴァルキリーの必殺技「ニーベルン・ヴァレスティ」はちゃんと存在しています。

※無料アップデートではセラフィックゲートも追加されました。

初心者でも安心な一新されたハイスピードバトルアクション

過去作のコマンド形式のバトルからアクションに変わったことによって、アクションが苦手な人は敬遠しているかもしれませんが、今作のアクションはそれ程難しくなく、アクション初心者の方でも問題なく楽しめる作りになっていると感じます。

私自身アクションは苦手ですが、ノーマル難易度でサクサククリアまでプレイできました。

悪かった点

全体的に物足りないボリューム

メインストーリーはノーマルで大体10時間ぐらいでクリアできてしまいます。

メインストーリーも大半がダンジョンで敵を倒す時間なので、単調でストーリー性がないのが残念でした。
ストーリー性がなかったとしても、過去作のようにエインフェリアの数が多くいて、エインフェリアの一人ひとりの背景が描かれていたら、また違ったように感じます。

サブクエストも30個位ありますが、そのほとんどが敵を倒して終わり。みたいなクエストの為、アクションが好きな方はまだいいですが、ストーリーを楽しみたい人には作業になってしまっています。

PS4でのロード時間の長さ

PS5ではどのぐらいのロード時間になるのかわかりませんが、PS4ではマップ間移動のロード画面で毎回20~30秒ぐらいかかり、かなりロード時間が掛かります。

また、敵の数がかなり多い場合、若干ラグくなります。

PS4ではそろそろ限界を感じます。

UI、システムで不便に感じる部分も

フィールドを歩いている時にミニマップがない為、どちらに進めばよいか毎回全体マップを開いて確認しなければいけないのは、少し面倒でした。

また、戦闘中のカメラ視点が悪く、プレイヤーが端の追いやられると何がどうなっているかわからない状態になってしまうのは不便でした。

まとめ

メインストーリー自体が短く、エインフェリアの数も少ない上、過去作のようにエインフェリア一人ひとりのストーリーが無いので、全体的に単調なゲームになってしまっているのは残念ですが、北欧神話をモチーフにしたグラフィックやミュージックの雰囲気がよく、アクションも問題なく楽しめました。

フルプライスでは高く感じてしまいますが、執筆時点では新品3000円ぐらいになっているので、この値段であれば、興味があれば購入を検討されてみても良いかなと感じます。

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