今回は、2023年2月21日にFocus Entertainmentから発売された「Atomic Heart」のレビューをしたいと思います。
・世界観の雰囲気がかなり良い
・複数ある武器、スキルで戦闘が楽しい
・ロボットや敵の種類も豊富でよい
・システム面で不親切な設計
・オープンワールドではなく、箱庭型
・バグ、クラッシュが多め
それでは、詳しく書いていきたいと思います。
概要
メーカー | Focus Entertainment |
発売日 | 2023年2月21日 ※PS4/PS5は2023年4月13日 |
プレイ人数 | 1人 |
ジャンル | アクションRPG、FPS |
CERO | Z |
対応機種 | PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/steam |
ストーリー
奇跡と理想の楽園へようこそ。ここでは人々が、忠実で熱心なロボットたちと仲良く暮らしていた。悲劇的な事故や世界的な陰謀でも起こりさえしないり、最新のロボット制御システムの導入はあと数日を待つばかり……
人々には知り得ぬ研究と、止まらぬ技術の進歩。そこから生み出されたミュータントや恐るべき機械、超出力のロボットが、突如生みの親に牙をむいた。奴らを止め、理想の世界に隠された謎を突きとめられるのは、君だけだ。
試作型パワーグローブが繰り出す戦闘スキル、そしてナイフや最新鋭の兵器を用いて、一触即発の戦いに命を懸けて挑め。特性がそれぞれ異なる敵に応じて、戦闘スタイルを組み立てろ。スキルとリソースを組み合わせ、周りの環境を利用し、装備をアップグレードし、ひたすら続く試練と戦闘を乗り越えるのだ。
Beep Japan Atomic Heart公式サイトより引用
システム
次に作品の特徴的だった点も紹介したいと思います。
ロボット
本作は、第二次世界大戦でソ連が勝利し、ロボット工学や先端技術の発展によってロボットが人間の労働を肩代わりする社会になっています。
また、ダンスや芸などエンターテイメントもロボットたちが担っています。
そんなロボットたちは10種類以上存在しており、地上・飛行ロボット、農作業・運搬ロボットなど多種多様です。
因みに画像の美しいロボットは、ロボット工学者のサチノフ博士のアシスタント兼護衛ロボット「レフト」と「ライト」という名前の双子のロボットです。
武器
武器についても、近接武器、実弾銃やエネルギー武器、さらには投擲武器など多種多様です。実弾銃の中にもアサルトライフルやショットガンなどがあります。
新たな武器を取得するためには、武器自体を拾うか、探索もしくは敵を倒すことで入手できる素材を集めることで取得することができます。
また、武器はカスタマイズすることもできます。FPSゲームによくあるバレルやサイト、マガジンなどのパーツを付け替えを行い、どのような銃にするか自分でカスタマイズ出来ます。
武器については、Mundfish公式サイトでも紹介されています。
スキル
主人公は左手にパワーグローブを装備しており、パワーグローブの機能によりスキルを使用することができます。
スキルも多種で、SHOCKによる電撃攻撃、敵を氷漬けにするフロストバイト、敵を空中に浮かせるマステレキネシス、さらにポリマーシールドで自身にシールドを貼るなど多様です。
スキルを解放するには、神経ポリマーという素材で解放できます。神経ポリマーは武器と同様、探索もしくは敵を倒すことで入手することができます。
次からは個人的に良かった点、残念だった点を紹介したいと思います。
良かった点
世界観の雰囲気がかなり良い
世界観やストーリーの設定もよく、風船や赤を基調にしたり、ソ連の共産主義的な部分とロボット工学と先端技術が発展した未来的な建造物がうまく融合して、雰囲気が最高です。
マップ上にあるオブジェクトやダンジョンも、どれも未来的でありながらどこか無機質さというか、異質な雰囲気が出ていて良く作られていると感じました。
Atomic Heartの世界の背景などは、ゲーム内にあるログ系のテキストなどからでも読み取れますが、Mundfish公式サイトを見るのも面白いと思います。
複数ある武器、スキルで戦闘が楽しい
先述の通り、多種多様な武器とスキルがある為、いろいろな戦い方ができ、戦闘が面白いです。
最初は近接武器しかないですが、ピストルを手に入れ、ショットガンを手に入れ、最後にはレールガンやグレネードランチャーで敵を粉々にすることも可能で、爽快感があります。
また、スキルと武器を組み合わせることで戦闘の幅も増えます。例えば、フロストバイトで敵を氷漬けした後、ショットガンで敵を粉々に一撃死させることができたりします。
ロボットや敵の種類も豊富でよい
武器やスキルだけではなく、ロボットや敵の種類も多いです。一つのロボットの種類の中にもデザイン、カラーリングが異なったり、違う種類のロボットも存在していて種類が多いです。
また、ロボット以外に生体生物の敵も存在しています。生体生物が人間の死体に寄生することでミュータント化した敵が襲い掛かってきます。
生体生物の種類もいくつか存在し、ロボットも含めて敵の種類が多いことが良かったと感じました。
悪かった点
システム面で不親切な設計
ダンジョン内に謎解き要素のギミックがいくつか存在していますが、何をすればよいか説明もなく突然始まったり、武器の切り替え、登れるオブジェクトについて操作説明がなかったりと、ある程度ゲームプレイ経験がある人に察してください、という作りになっている箇所が多いです。
また、回復アイテムのショートカットキーに割り当てられるアイテムが、強制的に上位アイテムになって回復(小)を優先的に使用したいとかが(おそらく)できない仕様になっていたりいます。
そういった小さい不親切な設計が多くあり、一つ一つは小さくても数が多く、不満点として大きくなってしまっていると感じました。
オープンワールドではなく、箱庭型
ゲーム動画を見たり、マップを見るとオープンワールドゲームのように見えますが、実際はオープンワールドではなく、オープンワールドの中をストーリーを進行によって画像の枠内を進んでいく形になっています。
枠外には出られないように、画像のオブジェクトで進められないようになっています。
その為、私のようにオープンワールドで自由に探索をできると勘違いしていると、少し残念な気分を味わうことになります。
バグ、クラッシュが多め
バグやクラッシュは普段プレイしているゲームより多めに感じました。
アイテムが埋まってしまって回収できないという軽微なバグから、ダンジョンの進み方によっては進行不能になってしまってロードするしかない箇所があったりしました。
また、私はXbox次世代機でプレイしていたのですが、何度かゲームが落ちる場面に遭遇しました。
とはいえ、ゲーム内のセーブポイントが多いこととオートセーブもあり、それ程ストレスにはなりませんでした。
まとめ
UI部分やゲーム説明部分で不親切さがあったり、ちょっとしたバグがあったりするところはありますが、世界観や個性的なロボットに、多種多様な武器、スキルが光っており、RPGのストーリー、FPSの戦闘で大変楽しめました。
FPSが苦ではなく、アトミックハートの世界観が気になっている人は、買って損はないというのが総評です!
また、アップデートで豪華声優による日本語音声にも対応しましたので、さらに世界観を楽しめると思います!!